【ご報告】2025年10月31日・11月1日「岩手平泉中尊寺研修・令和6年度東北臨床宗教師会総会」「「死の臨床研究会年次大会」参加

齋藤 信悟

2025年10月31日(金)から11月1日(土)にかけて、今年度の東北臨床宗教師会総会(開催地・岩手県)及び事前研修に支部4人で参加しました。

初日の研修では世界遺産である平泉・中尊寺の史跡巡りをし、金色堂霊廟をはじめ宝庫に納められた数々の国宝・重要文化財に触れ、奥州藤原氏が建立した天台宗仏域の古き名残りを学びました。

その後、青森支部は最寄りの特別史跡・名勝である毛越寺にも立ち寄り、日本唯一を謳う浄土庭園を見学しました。(写真はその時のものです。)

2日目は、午前中に一ノ関駅前のレンタルスペースICHIBAに於いて「令和6年度東北臨床宗教師会総会」に出席しました。

その後、盛岡市に移動し、盛岡市民文化ホール並にキオクシア アイーナ(いわて県民情報交流センター)にて開催された「第48回 死の臨床研究会年次大会」に参加しました。毎年2,000人が参加する大きな学会とのこと。

その大きな大会に、本年度、東北臨床宗教師会としてワークショップを行う時間を頂けることとなり、会として「臨床宗教師と語ろう、死の臨床での連携について」というテーマで、東北臨床宗教師会の活動や、事例発表、また、その後、参加者とグループディスカッションを行いました。

青森支部からは、小山田和正が東北臨床宗教師会会長として、「東北臨床宗教師会の活動」について説明をし、その後、小向善幸が「地域のメンバーとしたの宗教者〜青森支部での活動から見えてきたもの〜」として、青森支部の立ち上げから、その後の活動、さらに現在に至るまでの事例を発表し、「臨床宗教師が地域に根づくとはどういうことか?」を提言し発表を終えました。

その後、グループに分かれ、参加者と「死の臨床での不安や課題・死の臨床におかえる臨床宗教師との連携の可能性」についてディスカッションを行い、青森支部4名もそれぞれのグループにてファシリテーターを務めました。

ワークショップに集まった方々からの反応からも、近年医療の現場からの臨床宗教師への認知や関心、期待が徐々に高まってきていることを改めて実感し、今回の発表が更にそれを後押しする機会にもなったように感じました。